【K. Sさん】ポートランド教師インターン生 2024年10月活動レポート
【K. Sさん】ポートランド教師インターン生 2024年10月活動レポート
今年の夏に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します!
インターン⽣の紹介
名前:K.Sさん
性別:女性
年齢:23歳・新卒参加
担当学年:2年生・3年生(小学校)
派遣時期:2024年8月
派遣エリア:ポートランド・オレゴン州
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
2年生:M先生のクラス(30名)
最近カタカナを習い始めました。7歳ぐらいなのでまだまだ幼いです。絵を描くのが好きな生徒が多く、教室の紙がすぐ無くなってしまいます。
3年生:S先生のクラス(29名)
本を読むのが好きな生徒が多いです。まだ幼さが残っていますが、少しずつ自立してきているのだろうと思います。その分2年生より接し方が少し難しく感じます。
担当の先生について紹介してください
M先生:ただ私に指示をするのではなく、私の意見を聞いてくださります。「K.S先生はどう思う?どうしたらいいと思う?」など。生徒の指導だけでなく、私の指導もしてくださっています。私をサポーターとしてではなく、クラスの一員として扱ってくださっていると感じます。特に歌を使って楽しく学べるようにされています。毎日数分、YouTubeを使って生徒が楽しくリフレッシュできる時間もあります。それから、優しくて堅くなく柔軟な先生だと思います。でも注意する時はビシッとされます。だから生徒はM先生の言うことは割とよく聞きます。
S先生:しっかりするべきところでは強く言う、でも時には授業中でもユーモアのある話し方やおもしろそうな活動を入れるなどメリハリのある指導をされていると思います。生徒がタスクに取り組むように誘導したり、発表した生徒にはシールをあげるなど生徒の意欲を引き出させたり、関心を惹きつけるのに長けていらっしゃると思います。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
指導方法についてはとにかくポジティブに、褒めることが重要だと思います。大げさなくらいがちょうどいいと思います。たとえ答えが間違っていても、できていることや頑張って解いたことなど良い点を見つけて笑顔で褒めます。実践して良かったと思ったのは、生徒に「これとこれどっちがいい?」と聞かれたとき、教師が選んだり、正解をただ教えるのではなくて「あなたはどっちがいいと思う?どっちが好き?」というように生徒自身に考えさせるように促したことです。これはM先生からいただいたアドバイスです。あと、褒めるときや挨拶のときは生徒の名前を呼ぶようにしています。そうすることで、先生はちゃんと自分を見てくれていると感じてくれるのではないかと思います。特に最初の方は私も全員の名前を覚えるのが大変だったので覚える習慣がついて良かったです。 自分で計画を立て、実行する活動はまだありません。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
・日付の読み方などは歌や体を使って楽しく覚えられるように指導(ついたち、ふつか、みっか~よっか♪)
・発表などをした生徒にシールをあげること。物でつるのはあまりよくないのではないかなと思っていましたが、それで生徒がやる気を出してくれるのならいいと思いました。
・基本的に配りもの、教室の電気を消すなどは生徒にさせること。できるだけ生徒に役割を与えていること。進んでやりたがる生徒がほとんどです。
・「箱の中は何でしょう?」:生徒が前に出て、単語が書いた紙を箱の中から出してそれが何かみんなにヒントを出す。聞いている生徒は質問をしながらそれ当てるゲーム。例えば、発表者「黄色い食べ物です」質問者「果物ですか?」発表者「はい、そうです」質問者「バナナですか?」…ゲームなので、毎回生徒はとても楽しんでいます。難易度は高くなく、特に名詞や形容詞の勉強になると思います。
・「ブルドックブロッサム」:これはおそらくリッチモンド小学校のシステムです。生徒が良い行い(道徳的なことを含める)をした時、教師が“ブルドックブロッサム“というカードを渡して瓶に入れされます。それが100枚たまると生徒は学校にぬいぐるみを持ってきてもいいというシステムです。日本の小学校では聞いたことのないシステムで驚きました。生徒のモチベーションにもなると思います。ちなみにブルドックはリッチモンドのキャラクターです。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
・Back to school night
放課後、生徒とその保護者が学校に来て教室や掲示物を見学したりする行事です。全員ではありませんが、保護者の方々にご挨拶できましたし、生徒との距離の少し縮まった良い機会になりました。
・Run for Richimond
再来週ですが,Run for Richimondに参加する予定です。マラソン大会のようなものらしく、走っても歩いてもいいそうです。沢山走るとその分、小学校に寄付が集まると聞きました。
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
2クラス共通の内容
・プリントのコピーや鉛筆を削るなどの雑務
・授業中のメンターの先生のサポート(おしゃべりしている生徒を注意する等)
・プリントの丸付け
・CBM(日本語のリーディング試験)の採点
2年生:M先生
・お誕生日カードの作成
3年生:S先生
・先生がお休みされたので、日本語の読みの練習の時間を担当
始まって一ヶ月ほどなので、おそらくこれから仕事は増えていくと思いますが、今のところメンターの先生がより良くクラスを運営するためのサポートや雑務です。
英語の使用頻度はどのくらいですか?
基本日本語で話すようにしていますが、何度言っても、ジャスチャーを使っても通じないときや重要なことを伝えるときには使うので3割ほどだと思います。
1日のスケジュールについて教えてください。
平日
5時過ぎ 起床、身支度、朝食をとる
6時半 家を出発してバスに乗る
7時過ぎ 学校到着、勤務開始時間までスタッフルームで他のインターン生と談笑
7時45分 教室に行って勤務開始、授業や朝のプリントの準備などを始める
8時 2年生M先生クラス(朝のプリント)
8時半 S年生シャイマン先生クラスに移動
11時20分~50分 お昼ご飯
11時50分~12時5分 リセス(外で遊んでいる生徒たちの見回り)
12時5分~ 2年生M先生クラスに移動
14時半 生徒を送り出す、生徒帰宅
15時~15時45分 残業(丸付け・明日の準備など雑務)
17時頃 帰宅
18時 夕飯をとって、ホストマザーと談笑
20時頃 シャワーを浴びて、明日の準備などする・余裕があれば勉強
21時~22時頃 音楽を聴くなど趣味の時間・就寝
週末
※日によります
9時過ぎ 起床、身支度
10時頃 ブランチ
11時頃 洗濯や掃除などの家事
12時頃 近所を散歩
13時頃 趣味の時間
15時頃 軽食
18時頃 夕食
以下平日と同じような感じです。
出かける時もありますが、基本家でゆっくり過ごします。
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
ホストマザーの仕事がお休みで家に居る時は、夕食後2時間ほど話すこともあります。日本の方なので英語の勉強にはなりませんが、いろいろ勉強になってますし、話がおもしろいです。ホストファザーや娘さんとも多くはないですが、挨拶などちょっとした会話は毎日します。先月は、サーカスやホストマザーの友人のパーティーに連れていってくださりました。他にはスーパーや図書館に着いて行ったりなど。
これまで現地で困ったことはありますか?
強いて言うなら、迷惑電話の量が尋常じゃなかったことです。simの会社を変えたので今はもう大丈夫です。それから朝晩と昼の寒暖差に衝撃を受けました。防寒着やあたたかいパジャマは持ってきたほうが良さそうです。あと薬やのど飴、マスクは日本のものの方が良いので自分に合ったもの。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
・基本的には日本語を話すことになっていますが、生徒は英語で話しかけてくることが多いです。何を言っているのかわからないことがあるので特に英語のリスニング力を高めたいです。
・もっと些細な事でも褒めて、その時は表情豊かに。やりすぎぐらいのリアクションでいいなと最近気づきました。
・本当に言うことのきかない生徒がまれにいますが、その生徒に対しては注意してばかりになってしまいます。いけないことを注意することは悪い事ではないですが、そればかりだと生徒にとって私は先生ではなく敵のような存在になって警戒されてしまいます。だから、良いところを見つけて褒めて、この人は自分のことをちゃんと見てくれて、嫌われているわけでないのだとわかってもらえるようにするべきだと思いました。 特に最初のほうは信頼関係を築くことが大切だと感じます。私もそういった生徒が沢山いる時や忙しいと余裕がなくなってしまうので、常にもっとメリハリと愛のある指導を心がけたいです。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
・コミュニケーションの取り方や人見知りがマシになったこと
・ネガティブなことなど、深く考え込むようなことが少なったこと
・人との交流を楽しむことができるようになったこと
・感情、特に嬉しい感情をより表に出すことができるようになった気がする ・早寝早起きをするようになったこと
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。
教師アシスタント
・自分のことや日本のこと、ふるさとのことを詳しく紹介(動画を見せたりしたい)して生徒たちがたのしめるような授業
・日本の音楽やアニメなどを紹介して、それを使った学習
・他のインターン生がDo not(~しない)はあまり使わない方がいいと教えてくれたのですぐに実践したいです。(例:廊下を走らない➔歩きます)
プライベート
・何か新しい趣味を始める(特にスポーツなど体を動かすことを始めたいです)
・ホストファミリーに食べてもらえるくらいのクオリティの料理を作ること
・国内プチ旅行
・ひとりでダウンタウンを散策
・最近忘れていることが多いので日本語教育を学び直すこと
・英語での交流
写真の共有
①初めてリッチモンド小学校に行ったときの写真。おそらくこの日が5人そろった初めての日です。割とみんなすぐに仲良くなりました。
②インターン生とそのホストファミリーでパーティーをした時の写真。普段あまり会わない中学高校のインターン生とも仲良くなれました。料理はどれも本当に美味しかったです。
③ホストファミリーと初対面の時の写真。飛行機が欠航になったりと大変でしたが、無事に着くことができて安心しました。
その他(感想、伝えたいことなど)
日本とは文化が違うので、生徒の行動に最初は驚いたりもしました。言うことを聞かない生徒ややる気のない生徒との接し方が難しく正直、大変です。でも嬉しいこともあります。いつも挨拶を返してくれない生徒が手を振って「きくだせんせいさようなら」と言ってくれたり、私が注意しても言うことを聞かない・話さそうとしない生徒に「絵が上手だね!~が好きなの?」と話しかけると嬉しそうに自分の好きなことを話してくれたこと。そういうことがあるともっと頑張ろうって思えます。課題は沢山ありますが、教師としても人としても自分が少しずつ成長しているのも実感しています。
なによりの収穫は本当に良い人たちに出会えたことです。それだけでもここに来た価値は十分にあると思います。自分に利益はないかもしれないことでもやってみたり、損得勘定で動くことが以前より少なくなりました。まだ始まって一ヶ月なのでこれから苦労することもあると思いますが、後悔しないように、何事にも感謝の気持ちを忘れずに、毎日丁寧に過ごしていきたいです。
K.Sさん、活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
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セミナー日程
日時:2024年10月12日(土)午前10時~11時 ※日本時間
場所:オンライン
参加費:無料
セミナー内容
- アメリカ教師インターンシップとは
- 現役&元インターン生による体験談
- 応募要件
- プログラム料金
- お得な割引キャンペーンのご案内
- 質問コーナー
元インターン生に直接質問できるチャンス!
インターン生よりインターンシップの活動内容や、エリアの特徴、学校の特徴、プログラム参加を通じた成長などなど、あれこれを直接お話いただきます。最後には質問コーナーの時間も設けますので、気になることはなんでも質問してみましょう!
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