【T.Kさん】ユージーン教師インターン生 2024年11月活動レポート
インターン⽣の紹介
名前:T.Kさん
性別:女性
渡航時の年齢:21歳(大学生)
担当学年:2〜5年生
派遣時期:2024年8月
派遣エリア:ユージーン・オレゴン州
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
2〜5年生を担当しています。一クラスは16名~21名です。
担当の先生について紹介してください
2年生&S先生
メリハリを大事にしている印象。基本的に厳しく、やるべきことをしていなかったり間違ったことをしていたらきちんと叱る。その分、しっかりやっているとたくさん褒めて、生徒たちのコントロールが上手。宿題やワークブックなどの準備が入念で、また指導についてたくさんのアイディアがあり、いつも良い助言をしていただいている。
子供達の切り替えをスムーズにするために先生が言った指示を子供達に繰り返させたり、子供達が楽しく日本語を学ぶために毎日日本語の歌を4-6曲先生自信のピアノ伴奏で歌ったり、子供達が英語で言ったことを必ず日本語で復唱など、日本語を話す回数を増やす努力がたくさん見える。
3年生&K先生
朗らかな雰囲気で、生徒たちとの信頼関係を大事にしている先生。基本的に怒らないというモットーがあり、生徒たちはリラックスしながらクラスにいる様子。2番目に古株で20年以上友人学園で教えてきた経験を生かした、子供達との関係作りがとても上手。怒らなくとも子どもたちが先生の意図を組み動いている不思議な力がすごい。子供たちを常に信用している姿勢を見せることで、子供達のモチベーションを生み出しているのかなと感じる。大事なことはフロアに一緒に座ってみんなと共有したり、注意を促したりして、子供達の内面的な成長も促している。
4年生&H先生
今夏大学院を卒業し、1年目の先生。一年目は0からのスタートで、何もわからない状態から少しづつ先生自身のスタイルを見つけていく過程に立ち会えていることに自分はラッキーだなと思える。4年生という少しづつ大人の感情も芽生え始めて、複雑で難しい子供達を新任の先生が一人で扱うのは本当に難しいだろうなと最初は困難も感じた。どうサポートすればわからなく悩んだが、決して担任の先生一人だけでクラスは成り立つのではなく、先生メンターのT先生や色々な先生方と一緒にサポートされてる環境があって初めて子供達と向かい合う準備が整うということを学んだ。1年目だからこその試行錯誤を私も一緒に頑張りたい。
5年生&M先生
生徒たちが学ぶ環境(教室のきれいさ、備品のorganaizeされた置き場、生徒たちが使うものの豊富な種類、採点の仕方など)を整えることが、教育を子供達に行き届きやすくすることを感じさせられる先生。子供達を集中させるためのアイディアをたくさん蓄えていて、指示を明確に伝えること、そして取り掛らせる前にその理解度をきちんと確認することの重要性を感じた。5年生にもなるとほぼ日本語で話させていて、意見も日本語で言える子がたくさんいるが、それを引っ張り出しやすくするために使える接続詞や文章の定型型などを定期的に教えている。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
ステーションという、子供達をレベル別少人数グループ(3-6人)に振り分けてそれぞれのレベルにあった内容を、私や先生、アシスタント先生やボランティアが一人1グループ担当してやる指導法。
2年生では毎日20分ずつを1週間1周のローテーションで、現在は理科で扱っている鮭についての本をベースに、読み・単語・書き・知識などを深める。2・3年生は合同で読みを強化するためのステーションを週1回行っている。
5年生では、今後より会話にフォーカスをおいたステーションが展開される予定。
レベル別で少人数の活動を入れることで、クラス全体だけでは行き届かないサポートや学びを与えることができることに感動した。全体とはまた違ったアプローチをする必要があるため、厳しさと褒めのバランスや集中力を保つための進行リズムを日々試行錯誤している。保護者や学生・地域のボランティアを積極的かつ柔軟に使っていることが、日本にない良さだと感じた。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
どの学年も、朝の会などの日々のルーティンが大事だなと感じている。特に下級生(2、3年生)は、生徒に先導させて朝の挨拶から日付の練習、(2年生は日本語の歌を歌って)先生からのメッセージを読むなどで日本語と学校スイッチをONにできている印象。
3年生は週末は何をしましたか?や何をしたいですか、何時から何をやりますなどの色々な表現を少しづつ習っていき、宿題と授業を合わせてみんなに定着させている。そしてそれを、みんなで座って円になってタイムアタックさせてそのスピードに応じてクラスポイントをあげる。この方法はみんなが協力しながら、時に競争心をも与えながら前向きに日本語を話す姿勢を引き出している。
学校にはたくさんのポイント制度があり、それぞれの学年or先生ごとにクラスポイント、学校全体でwowという個人チケットポイントにて、生徒たちの良い行いや勉強に対しての前向きな姿勢に対しての褒賞を与えているのが、モチベーションにつながっている。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
- アメフト会場でのビール売りボランティア(売り上げが学校の資金につながる)
- back to school picnic(浴衣を着て参加)
- 5年生のfield trip(浄水場)参加
- ハロウィンパレード
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
- クラス全体をまわりながら生徒の観察・指導
- 少人数グループ指導
- 個別指導(宿題の直しや遅れている子へのサポート)
- 宿題のチェック
- 朝の会の担当(担当の子供の補助)
- 担任の先生がお休みの時の日本語授業の一部分を担当
英語の使用頻度はどのくらいですか?
平日・週末を通して30%程度。学校では基本的に日本人の先生との関わりがほとんど。
12月最初の週までのホストファミリー先はホストマザーが日本人、子供も日本語を話せるため、ホストファザーと話す時や週末に留学生交流会や知り合いのお家に遊びに行った時、買い物時などに英語を話す。
1日のスケジュールについて教えてください。
【平日】
7:00 起床
8:00 家出発
8:15-15:00 インターン(水曜のみ14:00まで)
15:30 帰宅・ 自由時間・夕食の準備を手伝うなど
16:30-18:00 夕食
18:00~ 自由時間・ボードゲームやスーパーに行くなど
22-23:00 就寝
【週末】
9:00 起床
午前中:土曜日はホストシスターの習い事・日曜日はファミリーが教会に行くため、午前中は自由時間13:00 昼食
午後:土日の1日以上は友達との予定・ファミリーと過ごす予定があり
17:00 夕食
17:00~ ファミリーでボードゲームや映画鑑賞など
23:00 就寝
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
- 平日は夕食は必ず全員揃っていて、その後ボードゲームなどで家族時間あり
- 週末は昼食以降、たまに教会に私も行き、一緒に買い物に行ったりファミリーの知り合いの誕生日パーティーや留学生交流会などに一緒に参加
- 遠出として、10月に日帰りで片道3時間半のcrater lake、11月のThanks giving week休みで2泊3日のポートランド旅行に連れて行ってくれました。
これまで現地で困ったことはありますか?
冬服は日本から送ってもらおうとスーツケース1つで来たが、思ったよりもすぐに寒くなりもう少し長袖を多く持ってくればよかったと思った。また、荷物を送る方法が思っていたよりも複雑で(全ての品目名記入など)、もう一つスーツケースを持ってきたらよかったと後悔。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
基本的には日本語でコミュニケーションをとるべきだが、場合によっては英語で伝えるべきことがあるときの英語を、より流暢に明確に伝わるようにブラッシュアップしたい。少しづつ自分が任される機会が増えてきて(朝の会、グループ指導の先生等)、それぞれの場面によって求められる力や生徒への対応が全然違うため、臨機応変に対応できるように先生から学んでレパートリーを増やしたい。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
結果はすぐにださなきゃいけないもの、0か100かという完璧主義的な私だったが、子供達が1週間では成長したように見えない0のままだったのが次の週には2倍3倍に成長していたり、その日はあまり成果が見えたように思えなかったりマイナスになった気がしても、次の日や、1ヶ月前と比べてみると何倍にも成長していると実感した時に、自分自身に対しても長い目で見ることの大切さを学び、少しづつ一緒に成長していこうと思いました。これにより、もし失敗したと思っても諦めずに他のアプローチ方法で挑戦すること、失敗したと思ったことも何らかのメリットはあり自分を認めてあげることができるようになりました。
ホストファミリーとの生活を通して、家族への価値観が大きく成長しました。自分が知っている家族の形は私の家族だけだったのが、他の家族の中に入ることで家族との過ごし方の違い、関わり方の違い、アメリカと日本の家族の違いを感じて、自分が求める家族との時間の割合や、今まで考えたことがなかった将来私がどんな家族を欲しいと思うのかを考えるきかっけになりました。
気分が沈んでいる時でもそんな自分を認めてあげることができるようになったことで、少しだけ強く、浮き沈みし過ぎることなく生きれるようになった気がします。これは、海外で生活するためのマインドセットを自分で調節できるようになったということだと思います。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。
【教師アシスタント】
- 英語での会話の種として、スモールトークができるようなネタを貯めたい。そのためにも、気づいた時に携帯のメモに残したり、できるだけノートに出来事を書き留めたい。
- 今まで、先生に頼まれて役割をいただいていたが、自分からやってみたいと思ってチャンスを掴みに行く回数を増やしていきたい。
- 日本人以外の先生とは挨拶くらいしかしないので、昼食時などに会話の機会(自分から話しに行く、会話に入る)を作り英語能力を高める手段に一つにしたい。
【プライベート】
留学生交流の場に月に1回程度の頻度で参加しているが、なかなか日本人以外の人と会話を続けたり話しかけたりする勇気が出ない。日本以外の友達を作るために、こういう場などで自分からきっかけを作る機会を掴みたい。
写真の共有
①アメリカについた日の、初食事時にホストファミリーとの初めての写真
②学校のビールサーブのボランティア時に初めて見たアメリカンフットボール
③スペンサービュートの頂上で撮ってもらった写真
④初めてのホームメイドアメリカンピザ
⑤放課後に遊んでいる時に児童が描いていた絵
⑥週末にホストファミリー行き、その綺麗さと壮大さに感動したcrater lake
⑦4日間のお休み期間に行ったLAのsunset。Griffith ObservatoryとLAの街が一望できる山から撮影。
⑧4日間のお休み期間に行ったLAのsunset。サンタモニカピアから撮影。
⑨ハロウィンにて、同じクラスに3人グリフィンドール生がいたときの写真
T.Kさん、活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
アメリカ・ユージーン教師アシスタントインターンにご興味がおありでしたら以下プログラムページをご確認ください。