【T.Hさん】ポートランド教師インターン生 2025年7月活動レポート

【T.Hさん】ポートランド教師インターン生　2025年7月活動レポート

HOME / ブログ / 【T.Hさん】ポートランド教師インターン生　2025年7月活動レポート

【T.Hさん】ポートランド教師インターン生　2025年7月活動レポート

今年の春に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します！

インターン⽣の紹介

名前：T.Hさん
性別：女性
渡航時の年齢：24歳
渡航前の職業：中学校教諭
担当学年：中学校（7、8年生*9月から6-8年生担当）
派遣時期：2025年4月
派遣エリア：ポートランド

Q&A形式　活動レポート

担当するクラス、学年について紹介してください。

到着後、7.8年生の社会のクラスのみ担当しています。6月までもっていた7年生はやんちゃな子が多く、授業中に集中させるのも難しかったです。8年生は4月に修学旅行があり、それを経て、日本語を頑張って使おうとする生徒が増えた様子です。やんちゃな生徒も多かったですが、みんなで一生懸命頑張ろうとしていました。

担当の先生について紹介してください

名前は日本人のようですが、アメリカ人の先生です。担当の先生は日本語を勉強中で、私は英語を勉強中なので、お互いサポートしながら授業に臨んでいます。生徒とのコミュニケーションの取り方が上手な方です。廊下で挨拶をするのですが、通りすがる生徒に必ずその子の名前をつけて呼びかけ、その子の趣味や着ているものに触れながらコミュニケーションをとっています。また、授業中に個人で行う作業だけではなく、コラボレーションタイムという友人と課題に取り組める時間を設定し、子供たちがあきないような工夫をしていると感じました。忘れ物をした生徒がいた場合は、日本語の歌を生徒に歌わせてものを貸し出すなど、ユーモアのある先生です。

到着～これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。

すでに、授業を6回行いました。初回の3回は修学旅行後の8年生のレポートの書き方や指導を行い、残りの3回は社会のクラスだったので、自身の出身である北海道の方言についてワークシートを作って授業を行いました。方言の種類や、実際に習った方言を使ってロールプレイをしてもらい、知らない言葉に触れさせることができたと思います。また、修学旅行後にお土産話という日本での経験を親に発表する機会がありました。その際に、生徒を管理したり、プロジェクト発表のセッティングを行い、どうやったらスムーズに会が進むのか、その場で判断しながら動きました。

到着～これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。

アメリカの子どもたちは人の話を聞く、授業中にノートをとるという習慣があまりありませんし、身についていません。なので、例えば席に座って欲しいときには、カウントダウンをして、「座らなければならない」という状況をつくります。また、話を聞かない状況が続いた際には、何度も立たせ、全員が「もう立つのが面倒くさい」と思わせるような状況をつくり、自分たちで注意し合えるような環境をつくっていました。さらに、ワークシートにおいては、評価の基準をしっかりと示し、生徒が何をすればいいのかをしっかりと提示していると感じました。

到着～これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。

スプリングフェスティバル
リッチモンド小学校でのイベントで、カレーやホットドックを売るお手伝いや、日本文化ブースで折り紙や塗り絵を子供たちに教えました。

バンド発表会
音楽の授業を履修している生徒とバンドチームに所属している生徒が高校のホールを借りて学年ごとに発表を行います。一人一台楽器が当たっていて、3曲ずつくらいを親御さんの前で演奏します。

お土産話
8年生が4月に行った修学旅行の研究発表と、思い出に残った話を親を招いて行います。日本人とアメリカ人50人ずつアンケートを取って分析した結果を発表する時間と、思い出話を発表する時間に分かれていて、最後には卒業証書を渡しました。

卒業式
8年生の卒業式に出席しました。グラント高校で行われ、日本のような厳かな雰囲気というよりは、パーティーのような感じです。ただ、代表生徒がスピーチを行ったり、成績優秀者はメダルをもらうなどの儀式がありました。

KURABU
7月に小学生を対象とした活動があります。インターンは何をやるのか自分たちでいちから考え、計画し、子供たちに日本文化にふれながら、どう楽しんでもらうかを考えて企画運営を行います。

到着～これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。

業務内容に関しては、授業中先生の話を聞いていない生徒の注意、机に座る・お菓子を食べる等をしている生徒の注意、手が止まって困っている生徒に話しかけ日本語の補助、採点補助、ワークシート作成、授業の運営です。役割は「生徒と日本語で話す」です。なるべく多くの時間を日本語に触れさせるために、日本語で話しかけ、あいさつや授業中の補助もなるべくわかりやすい日本語を使いながら話します。また、先生の話に集中できない子が多いので、注意をし、意識を授業に向けさせます。

英語の使用頻度はどのくらいですか？

学校内では30%くらい、学校がない日は70%くらいですが、ホストファミリーが日本人の家庭だと、毎日30%くらいの使用頻度かと思います。

1日のスケジュールについて教えてください。（平日）

6時起床：支度・勉強・朝食・昼食準備
7時半：出発
8時15分～16時15分：インターン活動
16時15分以降：そのまま帰宅し、ホストファミリーと過ごすか、図書館に行って勉強や無料のESLレッスンを受けに行く、もしくは他のインターンや同僚、知り合った生徒の保護者とごはんに行ったりしています。

1日のスケジュールについて教えてください。（週末）

7時：起床、朝食
ホストファミリーと出かける予定がある日：それに従って生活（キャンプ、買い物、ご飯食べに行くなど）
ホストファミリーと予定がない日：一人で遠出したり、天気が悪ければ家で読書をしたりしています。

到着～これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか？

最初の数週間は、サッカーの試合に連れて行ってくれたり、色々してくれました。
最近はお互いの生活もあるので、誘ってもらった日は一緒にお出かけしたりしますが、そうではない日は、一人で自分の時間を過ごしつつ、困らせないようにこまめに連絡をとるなどはしています。家族だけで旅行に行き、数日家を空けるときは、一人暮らしで、自炊を毎日していました。

教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。

他の教員や事務、用務員とよりスムーズな意思疎通を図るために、自身の英語力をより高める必要があると思います。またインターンとして、どこまで指導や授業内で生徒に介入していいか戸惑う場面があったので、この三か月ほどの経験を生かして、より生徒とのコミュニケーションをスムーズにとれるよう、メンターの先生を見習いながら頑張りたいです。

現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。

柔軟に対応する力が身に付きました。その場で考え行動しなければならないことがたくさんあり、また、「そんなことありえる？」というような経験が日々あります。それにネガティブになりすぎず、いかに柔軟に対応できるかの力が身についたと感じます。

これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。（教師アシスタント）

自分で授業をする、他の教員と英語でなんなく意思疎通が図れるようになる、自分のアイデアを反映されるような提案をする

これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。（プライベート）

アメリカ旅行、コミュニティカレッジに通う、海外の友人を作る、やったことないスポーツやアクティビティに挑戦する

現時点までのインターン活動や生活の中で、不安を感じること、気になることや困ったこと、改善してほしい点などがあれば、教えてください。

日本語のクラスを見たかったのですが、担当が社会のみだったので、言語を教えるという点から、日本語のクラスを見たかったなというのが少しあります。また、ホームステイ先が少し問題があり、もう少ししたら変わる予定ですが、少し不安な時期もありました。

その他（感想、伝えたいことなど）

普通に生活しているだけでは、なにも変わりません。自分から行動を起こすことが必要です。例えば英語力をあげたいと思ったら、自分でESLの無料クラスをさがして挑戦してみたり、私は夏休みに大学に登録しようとして、挑戦しました（色々な事情から夏は履修できなかったのですが、秋に再チャレンジします）。そして、毎日を楽しみましょう。文化の違いや、うまくいかないことで落ち込むこともたくさんありますが、引きずりすぎず、なんとかなるくらいの気持ちが大切かなと思います。