【S. Mさん】ポートランド教師インターン生 2024年7月活動レポート
今年の春に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します!
インターン⽣の紹介
名前:S.Mさん
性別:女性
年齢:23歳・新卒参加
担当学年:9、10、11、12年生(高校)
派遣時期:2024年4月
派遣エリア:ポートランド
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
私はグラント高校で唯一のインターンのため、全クラスを担当しています。9から12年生で、イマ―ジョンのクラスと高校から選択科目として日本語を勉強するクラスのWorld Languageのクラスを担当しています。
担当の先生について紹介してください
メンターの先生であるM先生は、昨年はイマ―ジョンクラスの9,10年生、11,12年生の半分のクラス、計6クラスを担当されていました。M先生はとても穏やかで優しい人柄の先生です。生徒にとっても、親戚のおじさんのような温かみがある存在だと思います。M先生は教材作成が得意で、日本の文化とアメリカの文化を比較させながら、自作の教材で教えられています。また、いつも授業が始まる前は、ドアの前に立ち、生徒に挨拶をしたり、声をかけたりしていて、生徒への愛がとても伝わる素敵な先生です。 E先生は、昨年はイマ―ジョンのクラス11、12年生の半分のクラスとWorld Languageのクラスを担当されていました。E先生も武蔵野先生同様、とても生徒への愛が大きい先生です。E先生のクラスマネージメントは徹底されています。必ずクラスのルールは守る、守らなかった際は必ず注意することによって、生徒が日本語を快適に学習できる環境を作られています。E先生の生徒たちへの期待は高く、時にはチャレンジングな課題もありますが、明確な指示と手厚い支援によって、生徒はその期待に応えようと日本語を学ぶことを楽しみ学習に励んでいる様子が見られます。また、E先生は生徒への関わり方も独特です。いつも生徒と楽しくジョークを交えながら、お話されていて、生徒との信頼関係はとても強く、それが授業にも生きています。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
・私は学期末に授業を3回担当しました。グラント高校で授業を担当することはこの機会が始めてだったため、メンターの先生の指導案、ワークシートに沿って、授業を実施しました。「時をかける少女」の映画を鑑賞し、ワークシートのタスクをこなしていく授業です。目標は「大事なシーンや登場人物の気持ちを理解しながら映画を見ること」と「映画を見て、自分の意見や考えを相手に分かりやすく伝えることができる」ことです。問いかけはこの目標に合わせて考えられています。また、最後の授業では映画に関する自分の意見を先生に発表するスピーキングテストも実施しました。私も生徒のスピーキングを見て点数をつけ、メンターの先生の意見や点数と照らし合わせることができました。その照らし合わせのおかげで、メンターの先生がどのようにテストの評価をしているのか、生徒へのexpectation(期待度)について、学ぶことができました。
・お昼休みに生徒はわたしとランチしながら、日本語を話すという課題が与えらました。生徒のことをさらに知ることができる時間でした。また、癖の強い生徒への対応の仕方も学びました。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
・World Language のクラスでは、日本語初級者用の教科書が使われているのですが、その教科書には日本の食べ物や文化を紹介するコーナーがあります。そうめんを紹介するコーナーでは、実際にそうめんを持ってきて生徒に振舞っていました。生徒はとても美味しそうに食べていて、嬉しそうでした。ただ言語を教えるだけではなく、文化を楽しませることは、日本語をもっと勉強したいというモチベーションにつながるのだなと感じました。
・「時をかける少女」の本を章ごとに生徒に読ませ、質問を与え、生徒がもう一度読んで理解しようという時間を自発的に作っていいたことが印象的でした。最終的な評価方法はライティングの課題だったのですが、生徒に3つ選択肢を与え、選ばせることによって、生徒の自発性を促していました。また、チャレンジ要素が含まれている課題や自分で話の続きを考えるというクリエイティブな課題も含まれており、楽しんで課題をやっている生徒も多くいたのも印象的でした。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
・リッチモンド小学校で行われるスプリングフェスティバルに参加しました。日本文化に関するブースがたくさん出展されており、私たちインターンは折り紙ブースを出展しました。
・ウエストウィンド(親の会が主催するキャンプ)に参加しました。参加したい小学校~高校の生徒が親と一緒に参加しています。学校外で生徒と出会うことができるので、生徒のことを知れるチャンスです。ここで会った生徒とは学校で自分から話しかけてくれるようになり、授業内でしゃべりやすくなったり、注意がしやすくなりました。
・クラブ(幼稚園~小学校のサマーキャンプ)に参加しました。わたしたちインターンはいつもメンターの先生にだっこにおんぶ状態ですが、このクラブでは自分たち主導でサマーキャンプの計画をし、実施しないといけません。私は幼稚園生を担当しました。いままで小さいこと関わることは少なかったため、とてもよい経験でした。また、他のインターンとペアで協力して、サマーキャンプを行うため、人と快適にどうやって協働するかという大事なことも学べました。
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
- 生徒とたくさん話し、生徒の日本語をたくさん使う時間を増やす。
- 生徒の文法や発音等の訂正
- タスクが難しい子のサポート
- 先生の話を聞いていない子へ声がけ
- メンターの先生から依頼された事務作業(コピー、簡単なプリント作成)
英語の使用頻度はどのくらいですか?
・一日4~5割ぐらいだと思います。
・World Language のクラスでは、質問の受け答えなどは英語ですが、イマ―ジョンのクラスでは基本全て日本語で返しています。
・ホストファミリーはみんなアメリカ人のため、家では基本英語です。
1日のスケジュールについて教えてください。
【平日】
8時15分 業務開始
8時30分 1時間目(90分間)
10時10分 2時間目(90分間)
11時40分 昼休み
12時20分 空きコマ(90分間、この間で授業観察の内容をまとめたり、メンターの先生から頼まれた仕事をします。)
1時55分 4時間目(90分間)
3時30分~4時 業務(授業観察の内容まとめ、頼まれた仕事をする)
4時以降 その後はフリーです。家に帰ったら、ホストシスターと遊んだり、一服ついたりしています。
【週末】
週末は完全自由です。その日の予定によって、起床時間や就寝時間も変わります。私はホストファミリーと一緒に時間を過ごすことが多いです。
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
ホストファミリーは色々なところにたくさん連れて行ってくれます。ローズガーデンやミュージックフェスティバル、サッカー観戦や親せきの集まり等、一緒に楽しんでいます。ホストシスターはとてもなつっこいため、一緒によくお人形遊びしたり、ボードゲームをしたりしています。また、ホストマザーとホストファザーとはよく子供たちが寝た後に一緒にテレビを見ています。
これまで現地で困ったことはありますか?
体調が悪い時に病院へ行こうと思い、CHIの保険がきく病院へ行ったのですが、ホームページには保険がきくと書かれているにも関わらず、保険がきかない病院で、また違う病院へ行くという2度手間がかかりました。日本ではあまり起きないことですが、ネットで書かれている情報と実際の情報が違うことはよくあることだと思います。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
・生徒数が多いため、まだ名前と顔が一致しない生徒がたくさんいます。来年度はたくさん生徒とコミュニケーションを取り、生徒の事をたくさん知っていきたいと思います。
・生徒はみなコンピューターを持っているため、先生に隠れてゲームをよくするのですが、その際に注意するときにためらってしまうことです。注意することによって、嫌われてしまうのではないかという恐怖心があるからためらってしまうと思うのですが、生徒のために注意をしっかりできるようなインターンになりたいです。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
・人の目をうかがうことが多かった自分でしたが、自分の気持ちを少しずつ優先するようになりました。
・何事も経験だと思い、今まで挑戦しなかったことに少しずつ挑戦するようになりました。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。
・教師アシスタント
他校の授業見学、授業計画・実施を行なってみたいです。
・プライベート
現地の人と交流することを積極的に行なっていきたいです。
その他(感想、伝えたいことなど)
このプログラムに参加して、一番に良かったことは私を1人の家族として接してくれるとても素敵なホストファミリーと出会えたこと、私を1人のインターンとしてだけではなく、未来の教師として接してくれるとても素敵なメンターの先生2人に出会えたことです。来年度はもっと生徒のことを知って、信頼関係を築いていきたいです!
写真の共有
①ホストファミーとコロンビア川に行きました。とても絶景で泣きそうでした。
②初めてのフードマーケット。大学校内にあるなんて、びっくり!
③シアトルの日本マーケットに行ったら、まさかのマグロの解体ショー!
まさかの愛媛県の宇和島市の市長との出会い。写真を撮ってみたら、市長の合成感にびっくり!
S.Mさん、活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
アメリカ・ポートランド教師アシスタントインターンにご興味がおありでしたら以下プログラムページをご確認ください。