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【S.Cさん】ポートランド教師インターン生 2025年7月活動レポート

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【S.Cさん】ポートランド教師インターン生 2025年7月活動レポート

インターン⽣の紹介

名前:S.Cさん
性別:女性
渡航時の年齢:23歳(大学4年次に休学し渡米)
担当学年:小学校(4年生)
派遣時期:2025年4月
派遣エリア:ポートランド

Q&A形式 活動レポート

担当するクラス、学年について紹介してください。

私が担当していたクラスは、どちらもバイリンガルクラスで、午前、午後で私が教室を移動して日本語を教えました。学年としては、とても優しい子が多い学年でしたが、エネルギーもあるためトラブルも起こることがあります。また年齢としては少しずつ大人びた子供もいて、教員としての関わり方が複雑でした。甘やかしたり、いい意味で子供騙しが作用する場面もあれば、大人としての対応が必要な場面もありとても勉強になる学年です。

担当の先生について紹介してください

M先生はとにかく真面目な方です。そのためインターンへの気配りもたくさんしてくださる方です。教授法としては、生徒の感情の動きを中心に、動きが変わるのがとても興味深かったです。例えば全体的にソワソワしている場合は、アテンションを引くにしても、生徒を落ち着かせる方法でアテンションを集めたり、頻繁に教室の電気を消したりなど。このような細かい工夫が体に染み付いていて、とてもスムーズに行なっていました。また、インターンだからといって軽蔑することなく、私を1人の教員として扱ってくださり、生徒の情報や、家庭環境、効果的な教育方法、問題点などを毎日共有しくださり、とても勉強になりました。
I先生は、とにかく生徒との関係性を重視している方です。そのため、私がまず最初にお願いされたことは、生徒のことをとにかく褒めて、信頼や関係値、生徒にとってstrangerではない存在になることでした。石田先生のクラスは前原先生のクラスに比べ、special needsが必要な生徒が少なかったため、比較的落ち着きのあるクラスでした。それもあり、とにかく褒めて伸ばすと言うのが印象的でした。また彼女は声色と表情をうまく使い分けて、真剣に指導する必要性がある時と、それ以外の場面でギャップを作ることで、生徒にメッセージを効果的に届けていたと感じます。

到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。

リッチモンドでは、生徒のアテンションを集めるときの方法がいくつかありますが、M先生が行なっていた、落ち着かせるのとアテンションを引くのを同時にできる方法が実践した中で印象的です。私がリズミカルにクラップすると生徒がそれをコピーするというルールがそもそもあるのですが、回数を重ねるごとにクラップのリズムを遅くしたり、音を小さくしたり、肩を叩いたりなど、どんどん体を落ち着かせるポーズに向かってクラップを変えることで生徒が静かにアテンションを向けることができます。これは夏のクラブで新2年生3年生のクラスでもとても効果的でした。またproblem solvingでは、I feel… When you said/did …. Because….. Next time I want you to….という4ステップの段階を踏んで相手に自分の気持ちを伝える方法があり、それが一つのシートになっています。生徒はこれを元にproblem solvingをするのですが、生徒が私に対してdisrespectful な態度をとった時に、生徒がしているのと同じようにこのシートを使いました。生徒は自分たちも行っていることに基づいて、problem solvingが行われたため、理解しやすく、しっかり受け止めてくれた印象があります。

到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。

WIN TIMEが印象的でした。What I Needの略称で、自分が必要な課題を終わらせるという時間ですが、与えられたタスクをただ行うのではなく、自分が今何をするべきなのかという思考に基づいてタスクをこなすため、教科の学びと共にself awareの練習も行っています。日本にはない視点のアクティビティのため、とても印象的でした。

到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。

  • スプリングフェスティバル:校庭でインターンや他の団体が出店する。
  • プライドパレード:レインボーフラッグをつくって校庭を生徒と歩く
  • 遠足:4年生はオレゴントレイルに行って、オレゴンの奴隷の歴史について学びました
  • フィールドデイ:運動会のようなものでしたが、日本のように勝ち負けにこだわるのではなく、アクティビティを楽しむというものでした
  • ウェストウィンド:2泊3日で、任意希望で参加する生徒とそのかぞくとオレゴン海岸でキャンプを行いました。

到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。

キャッチアップが必要な生徒の補助、日本語の補佐、時には英語の授業での生徒の質問への回答、先生がいない日は自分で1日先生をする、生徒の休み時間、お昼ご飯の時間の監視、丸つけ、コピーなどの事務作業

英語の使用頻度はどのくらいですか?

毎日

1日のスケジュールについて教えてください。 (平日)

6:00   起床
7:45   出勤
14:30  生徒を校庭に連れて行って、親に引き渡す
14:45~15時過ぎ 放課後の仕事(事務作業など)
放課後 大学のボランティアに行ったり、カフェで1日を振り返ったりなど
19:30   夜ご飯
22:00  就寝

1日のスケジュールについて教えてください。 (週末)

8:00〜9:00 起床
日中  友達と遊びに行く、ホストとお出かけ
19:30  夜ご飯
22:00 就寝

到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?

一度、ホストが家にいない時に、自分の知らない間に地下の冷蔵庫の電源が切れていて、食材が無駄になってしまったという事件がありましたが、それもきちんと話し合うことで乗り越え、今はとてもいい関係が気づけていると考えます。お互い辛い時はハグをして励ましあったりなど、自分の精神状態を支えてくれる存在です。子供が幼いため、彼らは早く起きて早く寝るため、時にはスケジュールが合わずに、1日顔を見れなかった日などもありますが、できる限り家族と時間を過ごせるようにしています。3歳の子に本を読んだあげたり、6歳のことはレゴで遊んだらなどしています。

教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。

今後は、クラスが変わるため、まずは以前勉強した方法で生徒との関係を早く築けるようにしたいです。5月末まで、そのことでとても悩んだため、次のクラスではそこを改善したいです。また、どうしても手のかかる生徒にばかり目がいってしまっていたため、頑張っていたり、注意しなくても自分で一生懸命頑張っている生徒をたくさん褒めると言うことに気をかけたいです。

現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。

クラスマネジメント力はかなり成長したと思います。私はバイリンガルクラスだったため、ありがたいことに2人の先生から2つの色の教授法を学ばれたため、その分他のインターンよりも知識が増え、それを実践する機会もいただけました。また、生徒の家庭環境が学校で大きく影響していると身に染みて感じ、それを鑑みて生徒と接するということも学び、子供との関わり方、子供の行動に対しての考え方も大きく変わりました。

これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。 (教師アシスタント)

今後はサマーキャンプで実践して、得た失敗などをもとに、新学期では、生徒との関わり方を改善したいです。

これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。 (プライベート)

5月からポートランド州立大学(PSU)での日本語ボランティアを行っているためそれを継続したり、さらに時間や機会があれば大学のクラスにも参加してみたいです。また、ポートランドにはインターナショナルスクールもあり、自分がIBの免許取得も目指しているためその学校のobservation practice も出来ればと思っています。

写真の共有

①ピニャーラを行っている様子

アメリカで本当に使われているとは思っていなかったため、誕生日の定番として現実に存在していたのが印象的でした。

②英語の時間に行われていた保健での性教育のスライド

4年生で行うと言うのも驚きでしたが、実際に先生が生理用品を持ってきて生徒の前で使い方を見せていました。男女混合という面も驚きで、さらに生徒達は積極的に議論や質問をしていたのも印象的です。

③5年生の卒業式の日の写真

他の学年の生徒は廊下に並んでクラップアウトをしました。日本ではもっとしんみり行うものですが、いってらっしゃい!と言うような明るい様子が印象的でした。卒業式に行く道中に見送ると言うのは、5年生にとっても、来年卒業を控えている4年生にとっても、考え深いところがあり、生徒の表情もなんともいえなかったため印象深かったです。

その他(感想、伝えたいことなど)

個人的には、自分のプログラム参加理由である、実践的な経験を積みたいというのを達成し続けているのでとても充実していると思います。7月ですが、もうすでに帰国の日が来ると思うと寂しいと思ってしまうほど、この生活と仕事を楽しめています。


活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
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