【M.Nさん】ポートランド教師インターン生 2025年7月活動レポート
インターン⽣の紹介
名前:M.Nさん
性別:男性
渡航時の年齢:24歳(大学4年次に休学して渡米)
担当学年:小学校(5年生)
派遣時期:2025年4月
派遣エリア:ポートランド
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
私が担当しているのは小学5年生のクラスである。高学年ということもあり、日本語のレベルがとても高く、中には日本語を母語とする子や、第2言語でありながら流暢に話す子もいる。個人差はあるが、どの子も一生懸命に日本語の学習に取り組んでいる。授業では、前半と後半で日本語と英語を交互に学習しており、毎日漢字の練習や音読、各種練習など取り組む内容は多いものの、みんな努力して勉強している様子が見られる。特にテスト前には、「テスト用紙を練習したいからほしい」と自主的に先生に尋ねるなど、学習意欲の高さも感じられた。
担当の先生について紹介してください
担当の先生は非常に熱心で、指導に明確なメリハリがある。不真面目な態度にはきちんと注意を与える一方、努力している児童は積極的に褒めて学習意欲を引き出している。インターンに対しても授業の流れや次の動きを事前にわかりやすく共有してくれるため、我々の役割が明確で動きやすい。学習につまずく児童にはスモールグループを設け、理解度に合わせた支援で学びやすい環境を整えている。人柄はいつも笑顔で親しみやすく、児童からの信頼も厚い。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
到着してからこれまで、私はワークシートを中心に授業を行ってきたが、ただ解かせるだけではなく、クイズ形式で問いかけながら生徒と会話を交わすことで、授業に対する集中力や楽しさを高める工夫をしてきた。例えば、漢字練習のワークシートでは、答え合わせの際に「この漢字を使ったほかの言葉を知っている?」と尋ね、発表した生徒にはその発想や努力を褒めることで、学習意欲を引き出すことができた。授業の中では、特に褒めるポイントを意識した。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
担当の先生は、毎週「1週間ですることリスト」を作成し、週ごとの学習目標を明確にしていた。これにより、生徒たちは今週自分たちが何に取り組むべきかを一目で理解できる環境が整えられており、とても分かりやすく感じた。また、先生は授業の流れを一定のリズムで構成しており、朝の会の後は必ず15分間の漢字練習を行い、その後に算数などの教科に移るといった決まったスタイルがあった。授業中は基本的に日本語を用いて指導していたが、生徒の反応を見て必要に応じて英語を交えるなど、臨機応変な対応も見られた。さらに、次に行う学習内容をその都度簡潔に伝えることで、生徒たちも学習の流れをスムーズに理解できている様子だった。こうした授業の進め方は、子どもたちが落ち着いて学習に取り組むための基盤となっていると感じた。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
私は、LGPTQパレード、卒業式、学校内での花見、Westwind、Spring festival、Summer Kurabuに参加した。
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
私の業務内容は、インターンとしてメインの先生の補助と子どもたちのサポートである。主に、先生からの指示を受け動いたり、子どもたちの勉強のサポートや観察が多い。子どもによっては、教室から抜け出す子がいる。その時に話を聞いたり、連れ戻したりしている。今は、数回しか授業をしていないがこれから私自身もメインの先生として授業を進めていく予定である。
英語の使用頻度はどのくらいですか?
家では、90パーセント英語を使う。しかし、学校では65パーセントである。簡単な会話は日本語で話すようにしている。ただ、大切な話だったり、日本語で話しても分からない場合は英語を使う。
1日のスケジュールについて教えてください。 (平日)
6:30 起床
7:30 自転車で学校に向かう
7:45 出勤をし、その後授業が始まる
11:45 5年生のランチ
12:40 午後の授業が始まる
14:30 下校
15:45 先生たちの定時
以降 家に帰るか、友達とご飯に行くか、何かをする
22:00 就寝
1日のスケジュールについて教えてください。 (週末)
8:00 起床
9:00~12:00 ランニングかサイクリング・ハイキング・カフェ
午後 ホストと話したりゲームしたりキャンプしたり、海に行ったりする。
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
ホストファミリーとは、たくさん会話しながら過ごしている。基本平日はご飯を食べて少し会話して、就寝ということが多いかもしれない。しかし、休日では一緒に何かすることが多い。ホストファミリーは、私のことを常に気遣ってくれ、体調が悪い時には薬をくれたり、食材は必要かどうかを尋ねてくれたり、映画に連れて行ってくれたりする。とても良い関係でいい環境である。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
今後の改善点としては、まず子どもたちに対して日本語だけで分かりやすく伝える力をもっと身につけたいと考えている。現在は、分からないときに英語を少し使う場面があるが、もっと簡単な日本語に言い換える、ジェスチャーや視覚的なサポートを活用するなど、工夫を重ねて英語に頼らず伝えられるようになりたい。
また、子どもたち一人ひとりの性格や学習スタイルに合わせた声かけや教え方を見つけることも課題である。特に、興味を引くアクティビティや歌、ゲームを増やし、子どもたちが楽しく学べる環境を作ることを意識したいと思う。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
今まで無知だった日本語の教え方をどのように子どもに教えるかがレベルアップできたともう。しかし、まだまだ日本語が伝わらない時に英語で伝えることがあるので、そこをどのように分かりやすく日本語で伝えることができるかを考えたい。また、子どもとの接し方がとても成長したと思う。最初はあまり上手くできなかったが、子どもとコミュニケーションをとったり、リセスで遊んだりすることによって子どもが自然に周りに来るようになり、関係を築くことができた。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。 (教師アシスタント)
現在は全ての授業を私自身がするのではなく、一日の中の1時間だけを私がメインとして担当するというような形で参加することが多い。最終的には、私自身が子どもの様子や個性に合わせて自分自身で考えて授業をできるようになりたい。これからの教員生活に向けてぜひ繋がるようにしたい。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。
色々な場所に旅行をしたい。そして色々な観光地やナショナルパークに行き、アメリカの文化を学びたい。また、たくさんの友達を作り英語を勉強したい。
写真の共有
①LGBTQイベントを学校で行った時の写真
子どもたち自身で、Prideの旗を作りみんなで1時間くらい音楽に合わせてパレードのように参加した。子ども自身もLGBTQに対して理解しており、そのようなイベントを取り入れたのは最近だと聞いた。

②夏のクラブの写真
準備から片付けまでおよそ1か月くらい高校生、インターンの全員と協力して作り上げたものである。私たちが考えた遊びで子どもたちが喜ぶのを見るととても嬉しかった。

③ピックルボールというポートランドの野球チームの試合
ここで、私はホームランボールをキャッチした。

その他(感想、伝えたいことなど)
ポートランドの気候は、とても日本に比べると寒いと思う。今現在、7月だが夜は寒く、昼間は暑いときと寒いときがあり、さまざまである。
活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
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