【K.Hさん】ポートランド教師インターン生 2025年7月活動レポート
インターン⽣の紹介
名前:K.Hさん
性別:女性
渡航時の年齢:20歳(大学3年次休学で渡米)
担当学年:キンダー
派遣時期:2025年4月
派遣エリア:ポートランド
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
私がこの2ヶ月間担当したクラスは、Kindergartenクラスでした。私は午前と午後で2クラス計50人近くの児童を担当しました。この歳の子どもたちは1日中元気いっぱい、でも集中力や忍耐力はまだまだついていない子がほとんどだったので彼らと接する自分達の方が体力と集中力と忍耐力を使いました。そのため、私たちのクラスには私を含め2人のインターン生で担当していました。
担当の先生について紹介してください
私のメンターの先生は、パワーコントロールとは真反対の方法をとる先生でした。具体的に言うと、叱るのではなく、上手く子どもの心を釣って先生がして欲しいことに意識を向かわせるのです。それを簡単にできるA先生がとってもかっこよくて、先生のことをとても尊敬してます。先生は心理ゲームをしている気持ちで子どもと毎日接していると仰っていました。いくつか手段を用意して、今この子にはどの方法が最適かを自分で判断して、試してみる。この歳の、そしてこの夏休み前という時期の子どものことをよく理解していて、叱ることは優先順位の最下位においているような先生でした。さらにA先生の人としての人柄も、尊敬できる人でした。人の気持ちをよく理解して、余裕が無いはずなのに、常に余裕があるような言動で、私がその日の自分の反省を先生に話してみても、「本当はこういうつもりでやりたかったけど、ほなみ先生的には上手くいかなかったんだね」と自分でも気づけなかった私の思いをすくいとって理解してくれるそんな大きな器をもった、賢くて、素晴らしい先生です。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
私はこの2ヶ月間の活動で、褒めるということを数え切れないほどしました。これが1番印象的だった指導法のひとつです。その褒めるという指導ので、なにか注意したいことがあっても、3つ、4つあるいはそれ以上に褒めてから、本当にしてほしいことを伝えるという指導方法は私にとって革命的でした。一見ダメなことをした児童に見えても、すぐに注意するのではなく、褒めるべきところをみつけようとすると、本当はこんな気持ちでこれをしたんだなという背景がわかってくるようになり、その子の気持ちに寄り添った指導をすることができるようになりました。名付けて4褒1叱方はこれから自分が教員になった時に役立つ革命的な指導法だと思いました。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
アクティビティの切り替えのタイミングで歌を使って子どもたちを動かすことです。中には先生のオリジナルソングで子どもの気持ちを先生に向けたり、お片付けを始めさせたり、集合させたり、気持ちを落ち着かせたり、とても、キンダーという学年らしい指導法で印象的です。もう1つは、体を使って日本語を覚えさせたり、絵を使って日本語学習をしていたのが、とても有効的な指導法だなと感じ印象に残っています。最初は体の動きを真似るだけでも何度も繰り返していくうちに、この動きがこの日本語の言葉を意味してるんだなと子どもたちも理解していく様子が見受けられて、子どもたちにとって楽しいアクティビティである上に、気づいたら日本語を勉強しているという形がとても良いなと思いました。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
Spring Festivalという5月に行われた文化祭のような行事では、インターンとして日本らしいアクティビティブースを用意して、しおり作りや、漢字の名前を考えたり、おりがみの折り方を教えたりしました。またWest Wind Campというキャンプに3泊4日で参加しました。参加してた子どもたちと遊んだり、日本のカレー作りを手伝ったりしました。Field Dayという運動会のような日は、子どもに混じって綱引きしたり、縄跳びしたり日本の運動会の形とはまた違った運動会でしたが、楽しかったです。PRIDE PARADEでは多様性を象徴する旗を持ちながら、校庭を子どもたちと30分間歩きました。
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
私は、キンダー学年担当で、メンターの先生の手伝いとして、子どもに先生が言ったことをリマインドしたり、時には先生第2号になって、子どもに折り紙で兜を作る方法を伝授したり、先生が何かをしてる時、手を外せない時に先生の代わりになって子どもたちのことを見ていたり、喧嘩しそうだったらとめたり、この表現が適切ではないと思いますが、メンターの先生の子分として先生がスムーズにクラス運営ができるようにサポートをしてました。またカフェテリアdutyとリセスduty業務があり、お昼ご飯を食べる子どもたちのサポートや、外で遊んでいる子どもの安全を守る隊してました。
英語の使用頻度はどのくらいですか?
ホストファミリーがネイティブスピーカーなので家では毎日英語を使って会話をしてます。学校でも日本語を学び始めたばかりの子どもたちのため、日本語で言って子どもの反応次第で英語で言い直したりしています。
1日のスケジュールについて教えてください。 (平日)
6時に起きて、準備をして7時前に家を出ます。学校着くのが出勤時間よりも15分くらい早いので、一緒に通勤してる他のインターン生としばらくお互いを励ましあって教室に向かいます。子どもたちが来るまで教室の片付けと準備をします。忙しなく1日が終わって、子どもたちが帰ったら、残業として、次の日に必要なmaterialの準備をしたり、鉛筆を削ったりしながら、メンターの先生に報告事項や反省を聞いてもらって、帰ります。
1日のスケジュールについて教えてください。 (週末)
いつもより1時間遅く起きて、ホストファミリーの子どもが入ってるサッカークラブや野球クラブの試合を見に行ったり、ホストマザーの友達の食事会について行かせてもらったり、インターン生と遊んだりしてます。
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
毎週末必ずなにかさせてくれてると思います。この夏人生で初めて、バケットリストを書いて見ました。実は、今までちゃんと夏休み遊んで来なかったので正直自分が夏休み何をしたいのか、何ができるのか何も思いつかなかったからです。書き出して見ると思いのほかやりたいと思うことが沢山出てきました。ホストマザーに見せると、じゃあこのバケットリスト全部叶えよう!と言って、前述した通り、毎週末何かさせてくれます。魚釣りに行ったり、かに釣りに行ったり、キャンプに行ったり、ダウンタウンのパレードに参加したり、買い物に連れて行ってくれたり、私のホストファミリーはとても優しくて活動的なので、たくさんの新しい経験をさせてくださいます。なんにもない日は、家の庭で子どもとバスケしたり、映画観たり、サイクリングしたりしています。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
午後になると私も頭が働かなくなってくる時があって、目の前で喧嘩おきそうだったのにそれが見えてなくて止められなかった時がありました。そのような事態をもう起こさないために、子どもたちの体力に負けないようにしっかりした生活を送り、常に体力満タンで学校に行くようにします。また、尊敬してる先生のようになれるように、常に心に言動に余裕をもっていけるようになれたら、自分は良い先生に近づけるのではないかと思います。そしてもうひとつ、子どもの英語を理解してあげられるようにもっと英語リスニング力をつけなくてはいけないと思っています。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
周りを見れる力が成長したと思います。また、人と接する時の想像力も育まれたと思います。教室にはたくさんのそして、様々なタイプの子どもたちがいました。メンターの先生のサポートをするにあたって常に周りを見渡して、つまずいてる子がいないか、逆にとっても頑張っている子を見逃さないようにと思っていると、気づいたら、周りがよく見えるようにそして、動けるようになったと思います。想像力に関しては、メンターの先生と話していて、私がクラスの児童の悪い行いに関して報告した時に、どうしてそれをしたのかまで言わずとも理解していて、一目見ただけで、ダメなことをしてると判断して指導するのではなく、先生のように子どもの気持ち、その行動のバックグラウンドを理解してあげるための想像力が2ヶ月を通して成長したのではないかと思います。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。 (教師アシスタント)
担当の先生のように、心理ゲームをしてる気持ちで子どもと関わりたいです。たくさんの手札を用意して、この子にはこれだ!とトライできるようにしたいと思います。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。 (プライベート)
せっかくアメリカにいるので、休暇中でポートランド以外のところに行ってみたいなと思います。ポートランドはどこか日本のような雰囲気があって、カルチャーショックというショックを受けてないので、カルチャーショックを受けにもっと外に出てみたいです。
写真共有
①ハイキングに行った時にゴール地点で見た滝

ポートランドは滝が有名なので、ポートランドに着いてすぐハイキングに行き、滝を見て迫力が凄かったのを覚えています。
②ホストキッズの野球の試合

小さい体で一生懸命バットを振り、塁を走り、ボールをキャッチしようとしてる姿がとてもかっこよかったです。
③Mt. Hoodにスキーをしに行った時の写真

インターン生の仲良しのご家族が連れて行ってくださいました。とっても景色が綺麗だったのを覚えています。
④ホストキッズの女の子のサッカーの試合

この子はほんとにサッカーが上手で、素晴らしいストライカーでした。でも優しくて試合中ボールを譲ってしまう時があって可愛かったです。
⑤クラスの先生の写真

私と性格が真反対なペアのインターンK先生と、尊敬するメンターの先生A先生です。このメンバーで仕事できて幸せでした。
その他(感想、伝えたいことなど)
私はこのインターンに参加して本当に良かったと心から思っています。インターンに参加せずに普通の大学生を送ってた自分を想像した時、なんてつまらない日々を送ることになってたんだろう、なんて今の自分は幸せなんだろうと思います。そう思うと毎日全てに対する感謝の気持ちが溢れてきます。
活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
アメリカ・ポートランド教師アシスタントインターンにご興味がおありでしたら以下プログラムページをご確認ください。




