カナダの教育制度・就労ビザについて
10月12日にカナダ大使館で行われたカナダカレッジ・大学教育セミナーに参加してきました!カナダの教育制度は日本と全く異なり、アメリカとも制度が異なるのでとてもややこしく、弊社でも度々??となる点が出てきておりましたので、今回このセミナーに参加させていただきました。とても内容が充実していて、再確認できたことや知らなかったことなどたくさんの情報を得ることができました。
以前は留学と言えば日本で教育課程を終え、プラスで語学を勉強する目的で語学留学に行く方がほとんどでしたが、最近では、海外の大学カレッジ進学を目指したり、高校から留学をされる方も増えてきていますね。その留学先として人気の国と言えばカナダ!カナダは高い教育水準を持ち、大学または職業専門学校等高校以上の教育を受けている人の割合が56.3%と世界一となります。(ちなみに日本は50.5%で第二位です)
特にカナダのコミュニティカレッジ卒業生の9ヶ月以内の就職率はカナダ全体でなんと90%以上だそうです。実はカナダの大学卒業生よりコミュニティカレッジの方がダントツで就職率が高いとは驚きです。その理由としては、コミカレには専攻に関連した企業での実習制度を取り入れているからなんです!卒業前に実務経験を積み即戦力となる人材を育成する目的で始められたこの実習制度は、コース期間中に関連した業種・職種の企業で実習を行いスキルを磨く。また卒業前に企業とのコネクションを作ることができるため、就職率が高いということですね。
またコミカレには大学編入コースもあるため、最終的に大学で学位を取得したいという方はコミカレで2年ほど勉強し、その後大学3年生に編入、最終的に学士号を取得する道もあります。このトランスファ制度は、現在ブリティシュコロンビア州(BC州)やアルバータ州(AB州)では確立されておりますが、オンタリオ州(ON州)ではまだのようで、それぞれの学校がそれぞれの学校と提携をしトランスファを行っているところが多いそうです。そのため、ON州でカレッジから大学編入を目指している方は、最終的に進みたい大学を決め、そこからどのカレッジに入るべきかを決めていくとよいでしょう。
カナダの教育制度
そもそもカナダの教育制度は州によって制度が異なります。例えば小中高をBC州は7年-5年、AB州は6年-3年-3年(日本と同じ)、ON州は8年-4年になります。
例)BC州の場合
幼稚園
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小学校(7年)(6歳~12歳)
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中等学校(5年)(13歳~18歳)
幼稚園
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小学校(6年)(6歳~11歳)
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中学校(3年)(12歳~14歳)
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高校(3年)(15歳~18歳)
例)オンタリオ州の場合
幼稚園
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小学校(8年)(7歳~14歳)
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中等学校(4年)(15歳~18歳)
Point!カナダでは小学校から留学生を受け入れているため、小学校~高校までどの年代で留学しても英語のサポートが充実しています。
カレッジの制度
カナダのカレッジは日本の短大とは違い、公立のカレッジでは学位の提供や専門分野の資格、大学編入コース、準学士、英語コースなどのプログラムを提供しています。
【学位】
大学に比べ提供している学位プログラムは少ないがDiplomaのアップグレードで学士取得も可能。日本の短大卒レベルの学位(準学士)はAssociate Degree(BC州のみ)、またはApplied Degreeが相当する。
【専門分野の資格】
Diploma や Certificateと呼ばれるプログラム。10ヶ月~2年ほどの期間になりプログラムによっては、プラクティカム(実習)が含まれるものもある。
【大学編入コース】
大学に編入目的のコースで必ず編入できるプログラムを提供している。
【英語コース】
カレッジ付属の英語コースはカレッジ・大学進学目的で受講する方が多く、内容もアカデミック英語が中心になる。
単位移行・編入学システム・BC州の場合
北米では、カレッジから大学、または大学から大学への編入を行う学生が比較的多く、BC州では、州が認可した公立・私立高等教育機関の間の単位移換・編入学がスムーズに行えるシステムが確立しています。カレッジから大学へ編入学するメリットは以下が挙げられます。
①学費
大学4年間の授業料より、カレッジ2年+大学2年の授業料の方が安くなる場合がほとんどである。
②入学レベル
カナダの大学入学は難易度が高く、大学によっては現地学生の間でも競争率が高くなる。一方カレッジは大学に比べ比較的入学しやすいため、カレッジで学習後、大学に編入申請を行い、最終的に希望大学へ入学・学位取得することができる。
③学習のしやすさ
4年制大学はキャンパス・学生数ともに規模が大きいため、人によっては馴染むのに時間がを要することがあるがカレッジは少人数制クラス(18~20名)が多く、アットホームな環境。
留学中の就労について
●カレッジ・大学・キャリアカレッジのDesignated Learning Institution(DLI)ナンバーを持っている学校で学位コースや専門資格取得コース、技術トレーニングコースのFull Time学生であること
※語学コースや進学準備コース、パートタイムは対象外
●6ヶ月以上のコースに限る
●週20時間(ホリデー期間中はフルタイム)までアルバイトが可能
その他詳細は以下参照⇩
卒業後の就労につい て
資格要件
●高等教育機関(公立カレッジ・公立大学・一部私立キャリアカレッジ)を卒業していること
●学位、Diploma、Certificateを取得していること
●最低8ヶ月間(1アカデミックイヤー)のプログラムを修了していること
●有効な就学許可があること
●修了後、90日以内に就労許可証(Post-Graduate Work Permit)を申請すること
●就学したプログラム期間を基準に最長3年間となる
※コース期間以上就労ビザは出ない。
Point! カナダで働く経験(最低1年間フルタイムの就労時間が必要)は、カナダ・エクスペリエンス・クラスのカテゴリーで移民申請が可能になる!
まとめ
カナダの教育システムは留学生にとっても有効に活用できるよう工夫されており、さらにアメリカやイギリスに比べると安価で学位取得⇒就労ビザ⇒永住がしやすい国として積極的に留学生を受け入れています。
海外永住をお考えの方や海外留学・長期滞在を目指している方は是非カナダ留学を検討してみてはいかがでしょうか!
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