【H.Aさん】アトランタ教師インターン生 2025年6月 最終活動レポート
2025年現在アトランタ派遣の募集は中止しております
昨年の夏に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します!
これまでの活動レポート
- 第一回活動レポート⇒ https://x.gd/Tz8rU
- 第二回中間活動レポート⇒https://x.gd/P2ACm
インターン⽣の紹介
名前:H.Aさん
性別:女性
渡航時の年齢:21歳(大学3年生)・休学参加
担当学年:3年生(小学校)
派遣時期:2024年8月
派遣エリア:アトランタ・ジョージア州
Q&A形式 活動レポート
改めて、担当したクラス、学年を紹介してほしいのですが、各クラスや各学年の特徴、生徒の様子・雰囲気なども交えて紹介してください。
クラスの雰囲気や生徒の様子は、学年やクラスによって大きく異なるのですが、私が最後に担当した3年生は、とてもエネルギッシュで勢いとパワーのある生徒たちが多かったです。そのため、何かイベントをやる際は、盛り上げるのが得意なのですが、反対に、静かにしなければならないところでうるさくしてしまったり、大人しく待つことができないことも多々ありました。メリハリさえつけることができれば、さらに良いクラスにしていくことができる生徒たちであると感じました。
担当の先生から学んだ教授法や、クラスマネージメントのコツ等を教えてください。
私が、今回のインターンシップを通じて得た授業方やクラスマネジメントのうち、印象深かったものがあるのですが、それは、クラスがうるさくなってしまった時や、静かにしなければならない時にみんなが一斉に喋るのやめなければならない合図を決めることです。この合図はそれぞれの先生が各々の合図を使っているので、先生によるのですが、例を挙げるとすると、”class, class!”と先生が叫ぶと、生徒たちは、たとえ何をしていても”yes, yes!”と返事をしなければなりません。もちろん、この合図に返事をした後は自由に会話してはならず、先生に注目しなければなりません。これはキンダーガーデンの英語の先生が使っていた合図ですが、他の日本語の先生は、3秒カウントダウンが始まったら、3秒後までに話すのをやめなければならないというものがありました。このような状況や例だけにはとどまらず、クラスマネジメントを行う中で、クラスの中で通用するルールをいくつか決めておくことはとても有効的であると感じました。
自身がやったもので、成功した活動や指導方法を教えてください。
私が行なった授業で有効的であると感じたものは、第一学年にカタカナを教えた際に使ったアクティビティです。彼らに、カタカナを教える上で障壁となるものが、「ッ」と「ー」です。英語を第一言語としている生徒にとっては、これらの日本語特有の表現には馴染みがなく、発音の仕方だけでなく、書き方もわかりづらいものです。そのため、これらを教える際は、手を叩いて音をとったり、伸ばす音の部分で、実際に手をもちを伸ばすような動作をして、音を伸ばしている感覚、スキップしている感覚を体感できるようなアクティビティを行いました。これのおかげで、英語の音を聞けば、自分で日本語発音に直せるようになった生徒もいました。
担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
私がとても印象に残っているアクティビティは、5年生が行っていた日本語の授業です。それは、隣の席の人とバディを組み、休みの日に山へ行くべきか、海へ行くべきか迷っている先生を説得させるためにプレゼンテーションを行うというものです。クラスの席の体型が、日本語の授業の際に助け合えるかたちになっていたので、日本語を第一言語とする生徒とそうではない生徒らが助け合ったり、どちらの生徒も日本語を第一言語とはしないが、日本語レベルが高いために自力でプレゼンを作り上げたりするなど、全生徒が尽力していました。この授業は、プレゼンテーションを作る過程においても、感動的でしたが、実際に完成したプレゼンテーションに関しても、どのグループも完成度が極めて高く、衝撃を受けました。
直近3ヶ月間で参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
私が直近3ヶ月で参加したイベントは、沖縄にルーツがある人々で構成された太鼓演奏グループによる太鼓のパフォーマンスと、空手のイベントです。5月がちょうどAAPI(Asian American and Pacific Island) Monthで、アジアや太平洋地域の文化を祝う月だったので、プロの人々をお呼びして、このようなイベントを開催しました。当時の私のメンターが、AAPI Monthの担当だったので、私もこれらのイベントの運営を手伝わせていただきました。
自身の業務内容、学校での役割について教えてください。最初と変化はありましたか?
私の主な業務内容は、基本的に担当しているクラスのサポートや、教材作り、下校時のカープールデューティー、空きポジションの穴埋めなどですが、基本的には変わりませんでした。しかし、やはり初めの方は容量や動き方が全くわかっておらず、指示を受けて動くことが多かったと多いますが、後半は、自分からヘルプが必要な先生のカバーに行ったり、イベントの制作物や掲示物などの作成を担当したりなど、積極的・主体的に動くことが増えました。そのため業務量や業務の種類の幅が必然的に広がったと感じています。
加えて、インターンシップの達成目標の一つであった、実際にレッスンプランを作って自分で授業を行う機会もすこしずつ増えてきました。一年間の一番最後の学期、4学期には、自分でレッスンプランを作り、授業を行うことがかなり増えました。
つまり、基本的な業務内容は変化していませんが、自発的に動くことができるようになったこと、そして自分でプランを考え授業をする機会が増えたことの2点において、自分ができることの幅が広がりました。
英語力の成長を感じますか?
英語力については、大幅に成長したと感じています。渡航以前の私は、実際に現地へ行けば、勝手に英語が上達するだろうと思い込んでいたので、全く英語の勉強をせずに渡航しました。最初は、初めのホストファミリーが日本人家族で、助けてもらえる環境があったこともあり、全く話すことができませんでした。しかし、3年前とはいえ、大学受験のために英語の勉強を徹底的に行なっていたことや、自分なりにYoutubeやInstagramなどのソーシャルメディアを使って現地でも勉強したこと、さらに積極的に英語で現地人と会話することなどのおかげで、10ヶ月前とは見違えるほど、英語力は向上しました。また、10ヶ月間も英語圏にいたことから、英語を話すことへの抵抗感が大幅になくなり、話すこと、聞くこと、読むこと、書くこと全てにおいて、自信がつきました。これは、実力からくるものではなく、そこでの自分の体験や経験からきているものであると感じています。
直近3ヶ月間で、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
結論から述べると、あまり出かけることなどはありませんでした。私のホストファミリーは、二人とも共働きで、また、休日にはホストシスターの習い事やバースデーパーティーなどの予定が詰まっていたため、実際にどこかへ連れていってくれることはほとんどありませんでした。ホストマザーかホストファザーのうち、どちらかが家にいて、予定がない時などは、モールなどに送っていってもらって、一人でショッピングすることもありました。また、学校外で友達を作っていたので、彼らと遊びに行くことができました。
ホストファミリーとの旅行の予定もありましたが、想定外の出来事や彼らの深い事情などが重なり、キャンセルになってしまったので、旅行にも行くことができませんでした。正直、全て運の結果であると思いますが、一つの家庭に入り込むということは、単純そうに見えて実はとても深いことであり、彼らの予想外な家庭的な事情などに巻き込まれることもないとは言い切れないので、ホームステイというシステムの実態についても考えさせられることがあったと考えます。
このプログラムを通して、ご自身が成長した点、これからの課題点や課題に感じる点を教えてください。
このプログラムを通して成長した点はたくさんありますが、まず1つ目は、自分の長所と短所をありありと実感できたところです。今までは学生としてずっと過ごしてきましたが、いきなり社会人として学校で働き始めたので、今まで見つけることができなかった、働く上での長所と短所が見にしみてわかりました。また、メンターやそれ以外の先生からもフィードバックをもらう機会がたくさんあり、自分では気づくことができなかった自分の特性にも気づくことができました。
2つ目は、自分のその長所と短所を生かして自分がどのような人材になることができるのかということに気づけた点です。このインターンシップを行うまでは、自分がどのような人材であるのかということをあまり認識していませんでしたが、周りからよく言われることや、自覚し始めた長所と短所をもとに、自分が目指すべき人物像というものを知ることができました。
この二つの点から、わたしは、社会人として働くために大きく成長したと感じています。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。(帰国後のキャリア)
帰国後のキャリアや、やってみたいことは数えきれないほどあるのですが、その中でも3つを紹介したいと思います。
私は、大学を休学してこのプログラムに参加したため、まだ教育免許を取り切っていません。そのため、まず第一に行わなければいけないことは、教育免許の取得です。教職課程に関わる授業を全てとり、教育実習へ行き、教職課程を修了しなければなりません。
第二にやりたいことは、スペインやメキシコなどのスペイン語圏へ留学することです。インターン先の小学校でも、多くのスペイン語を第一言語とするESOLの生徒たちと出会い、スペイン語の取得に興味が湧きました。大学1年生と2年生の時に、スペイン語は履修していたのですが、会話するまでには至らなかったので、第三言語として学び直したいと感じました。
3つめは、就職活動です。教員免許をとる予定ではありますが、卒業後のファーストキャリアとしては、就職を考えています。アメリカで、一般就職をして社会人を経験してから、アメリカに来て教師として働き始めた先生と出会い、いろいろなキャリアコースがあることがわかりました。私は、自分がやりたいと思うことはすべてやることをモットーとしているので、自分のキャリアコースについてよく考えた結果、まずは就職をすることに決めました。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。(帰国後のプライベート)
プライベートでやってみたいこととしては、外国にルーツがある友達や、日本に来た留学生の友達を作ることです。やはり、私の中でかなり不安であるのが、英語力の維持なのですが、今現在は、日本語を第一言語としない外国にルーツがある友達が一人もいません。そのため、「はなす」という英語のアウトプットができません。この点を解消し、さらに国外の文化と触れ合うためにも、外国にルーツがある友達や留学生の友達を作ることは、とても重要であると考えているので、チャレンジしてみたいです。先日、留学生を区役所でヘルプするボランティアに応募しました。
インターン期間中にできた新たな趣味や、みつけたお気に入りスポットなどを教えてください
インターン中にできた新しい趣味は、ミュージカル鑑賞です。私は、もともと映画やミュージカル映画を頻繁に見るタイプではなかったのですが、一緒にインターン生として過ごしていた友達と一緒に、彼女のお気に入りである『HAIR SPRAY』というミュージカル映画を見たことで、ミュージカル映画をとても好きになりました。
今回のインターンシッププログラムを振り返って、プログラムに参加して特に良かった点、継続してほしい点があれば、教えてください。
良かった点は、ホストファミリーの無償提供です。特に、アメリカは物価が高いので、食費や洗剤などの限られた日用品に関して、出費がないことが大きな利点であったと感じています。
写真の共有
①ジョージア水族館のジンベエザメ

②アメリカ最終日に行ったstraykidsのコンサート

③フロリダに行った際に撮ったSimpsonsのアトラクション

④ホストファミリーと最後に一緒に食べたメキシコ料理

⑤学校の最終週にみんなでチョークを使って描いたらくがき

H.Aさん、活動レポートをご提出いただきありがとうございました!

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