【K. Mさん】アトランタ教師インターン生 2024年10月活動レポート
【K. Mさん】アトランタ教師インターン生 2024年10月活動レポート
今年の夏に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します!
インターン⽣の紹介
名前:K.Mさん
性別:女性
年齢:23歳・新卒参加
担当学年:3年生(小学校)
派遣時期:2024年7月
派遣エリア:アトランタ・ジョージア州
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
小学校3年生。英語クラスと日本語クラスに分かれています。日本人とアメリカ人の先生が一人ずついます。チームティーチングを行っています。活発な子どもが多いです。日本人は1割程度です。
担当の先生について紹介してください
ME先生:優しい人柄です。日本語のディーンとしても働いています。日本語と英語を使いながら指導しています。日本語の重要語句を教える時は歌の教材を多く取り入れています。クラス内には態度をランク付けするようなチャートが設置されています。教室内の態度や、学校のルールなどを厳しく指導しています。
MA先生:長く英語教師としてアメリカで働いている先生です。MA先生も優しく温厚です。効果的な掛け声やマテリアルを活用して楽しいクラスを作っている印象です。普段は日本クラスにいるので、ESLのクラス運用等はあまり知りません。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
日本語フラッシュカード、ワークシート、日本語の歌、態度を目視できるチャート制度、説明文を読み解く活動、漢字練習、いじめ防止のポスター作り。何度も消すことができるホワイトボードマーカーを使う教材は、何度もひらがな練習をする新入生の指導の際に活用しました。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
音楽の時間に、「あいうえうたお」という歌を教えました。子どもたちは幼稚園の時から歌っている慣れ親しんだ歌であるため、難解なパートもすらすらと歌うことができていました。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
- Back to school(登校日に子どもたちが先生と顔を合わせたり、サプライを学校持ってきてくれる
- No bullying(いじめ防止週間、ポスター作り、パレード)
- Japan Festival(歌の発表)
- Kabuki show(日本の文化に触れる)
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
新入生の日本語指導、カープール業務、授業準備、イベント準備、教材作成、添削
英語の使用頻度はどのくらいですか?
ホストファミリーとの会話、同僚との会話、子どもたちとの会話。
一日の70%は英語で会話しています。ホストファミリーの家庭は様々であり、話している言語も様々ですが、私の家庭は英語で話します。お母さんは時々インドの言葉で話しています。学校では子どもたちにできるだけ日本語で話すように心がけていますが、英語で話しかけてくることがほとんどですので、リスニング力が必要になります。
1日のスケジュールについて教えてください。
・平日
6:30 家を出発・朝ごはんは車で食べます
7:30 始業・カープール
11:30 お昼ご飯
12:00 雑務
14:45 カープール
15:30 終業
16:30 帰宅
17:00 夜ごはん→自由時間
22:00 就寝
・週末
9:00 起床・朝ごはん
10:30 教会
13:00 ランチを食べに行く
15:00 帰宅
17:00 夜ごはん
22:00 就寝
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
ご飯を食べたり、映画を見たりして時間を過ごすことが多いです。子どもの宿題を見たり、皿洗いを担当したりして、手伝えることがあれば見つけて行動するようにしています。インド系の家族ですので、家族との交流が非常に多いです。ホストマザーが学部長として学校で働いているため、学校での相談をすることも多いです。
これまで現地で困ったことはありますか?
肌荒れです。たくさん製品を試しましたが、日本にいたときほど調子は良くないです。渡航して二か月までは自律神経の乱れから体に不調が現れました。日本と違い公共交通機関が発達していないため、自由に外出できることは難しいです。家の周りを散歩することはできますが、どこへ行くにも車が必要になるので、国際免許の発行を強く推奨したいです。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
- 英語を使って日本語を指導する間接法を強化する。
- 子どもの英語を聞き取り、教師としてふさわしい表現を使い会話する力。
- 同僚の方に正確に情報を伝えることのできるような表現力を身に付ける。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
生活力、英語力、対人能力、子どもと英語で会話する能力
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。
教師アシスタント
大学院進学
プライベート
メキシコ旅行、スペイン語の勉強
写真の共有
①明日で3年生の担当が終わるので、英語のクラス向けにメッセージカードを書きました。
②メキシコ料理を食べました。同僚の先生が、フィアンセとその家族と友人との食事会に招いてくださったときの写真です。あやのさんも一緒に行きました。火曜日の夜でしたが、テキーラとサングリアを飲みました。
③
K.Mさん、活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
アメリカ・アトランタ教師アシスタントインターンにご興味がおありでしたら以下プログラムページをご確認ください。
【S. Mさん】ポートランド教師インターン生 2024年7月活動レポート
今年の春に出発したインターン生から活動レポートが届きましたのでご紹介します!
インターン⽣の紹介
名前:S. Mさん
性別:女性
年齢:24歳
渡航前の職業:中学英語教師
担当学年:8年生(中学校)
派遣時期:2024年4月
派遣エリア:ポートランド
Q&A形式 活動レポート
担当するクラス、学年について紹介してください。
担当学年は8年生(中学生)で、日本語のクラスは文法などの言語そのものについて学ぶクラスと、様々な社会問題を研究し、考察する社会のクラスがあります。8年生は小学校からの日本語学習の集大成として4月もしくは5月にJRR(Japan Research Residency)という修学旅行に参加します。そこでは、言語運用能力を向上させるだけでなく、各々の研究テーマに沿って日本語で街頭インタビューや文化的側面を実際に見ることなどを通して調査をします。
担当の先生について紹介してください。
メンターの一人はS先生で、社会を担当されています。明るくて生徒に人気な先生で、いつも近くから生徒に接している姿をよく見かけます。生徒が主体になるような授業スタイルで、授業の最後に生徒たちがどうなっているべきか、理想像やゴールを明確に提示されています。
もう1人のメンターはB先生です。私はB先生の教室で授業に携わることが多かったため、先生からはたくさんのことを勉強させていただきました。B先生の授業は日本語の魅力が満載で、生徒も興味津々に耳を傾けます。4R (Rigor, Relevance, Relationship, Realness) をクラスマネジメントでは意識されていて、先生の授業は日本語をただ学ぶだけでなく、実際に日本語を使って、日本語を間近で感じられるような授業です。
到着~これまでに、自身が行った印象的な活動や指導方法を教えてください。
私自身がこれまで行った指導方法としては、スモールグループ(3〜4人)で活動し、フラッシュカード等を用いてクイズを出し合ったり、ロールプレイを通して日本に行く際に使うフレーズや状況に応じた問題解決方法など考えさせたりして、幅広く柔軟に日本語そのものや日本のことについて学べるように工夫しました。ワークシートも実際に活動する際に生徒が考えて行動できるような問題になるように作成していました。生徒には難しすぎる問題は出さずに、少し生徒の能力より高いレベルの問題を考えて出題していました。そうすることで、苦手意識を持つ生徒も実力とかけ離れていないことから頑張ってみようと思えて、こちらからも生徒の背中を押してやる気を与えることができます。
到着~これまでに、担当の先生がやっていた中で、印象に残っている授業やアクティビティについて教えてください。
B先生のクラスのアシスタントをすることが多かったのですが、B先生の教授スタイルから生徒は言語習得のその先を教わっています。特に、先生の授業に携わる中で、言語習得において大切なことは「文化的要素」を吸収することだと気付かされました。文法やその言語の特徴を理解することは、言語の形を形成する上で大切ですが、それ以上に言語の構成要素の「文化」という部分に触れなければ、生徒の言語学習への好奇心や興味は促すことはできません。多言語を学ぶ過程において、「なぜその言語を学ぶのか」という目的を生徒と共に考えた上で、生徒がその言語の使用を通してどうなるべきかという理想像を明確にしなければなりません。日本の学校で英語教員をしていた際には、英語は学習指導要領において中・高生の必修科目(小学校の高学年も含む)に規定されていることから、生徒はその言語を学ぶ目的を見出せずに、日本語と真逆の特徴を持つ英語の学習に嫌悪感を抱いていく生徒を多く見ました。私自身も英語を教える身であったにも関わらず、英語を学ぶ理由を生徒に聞かれても、正直なところ答えに迷う場面が多くありました。答えたとしても、いろんな人と話すことができるようになって自分の視野が広がるから、といった典型的な答えしか持ち出せずにいました。しかし、この言語学習の目的というのは、文化的側面と直結していることをベーコン先生の授業から学びました。日本語で言えば、公衆浴場などでお風呂に入る時の日本独特のマナーや長い歴史から受け継がれている日本食など、「文化的要素」を知っていくことでその言語の中の社会的な部分により魅力や興味を感じるようになり、もっと知りたいと生徒は思うようになります。そして、それが言語学習における意義および目的、そして価値を見出すことに繋がります。日本で英語を教えていた時に、もっと英語の持つ文化的要素や特質に触れていたら理想の授業に近づけられて、少しでも多くの生徒に言語学習の魅力を伝えられたのではないかと痛感しました。設問とは違う回答になってしまったかもしれませんが、この要素を学べたことが自分の指導スキルを向上させる上で大きな一歩になったのではないかと感じています。
到着~これまでに、参加した学校内の行事やイベントを教えてください。
・4月中旬 7年生遠足(Portland Japanese Garden)
・5/11 Richmond Elementary School Spring Festival
・5/17-27 JRR(Japan Research Residency) 8年生修学旅行
・6/11-12 東京・大阪班 お土産話
・6/14. Promotion
・7/1-7/26 KURABU(日本語サマーキャンプ)
到着~これまでの自身の業務内容、学校での役割について教えてください。
授業で使用するワークシートを作成したり、副教材のコピーをしたりします。また、サブの先生が日本語を話せないことがほとんどなので、前に立って授業を行うことがあります。生徒の登下校時や、授業の開始前に教室のドアの前に立って生徒を迎えたり見送ったりすることも業務内容の一つです。私は東京班の修学旅行にアシスタントとして参加したので、その時はほかに引率する保護者と一緒に放課後行われる準備会議に出ることもありました。
英語の使用頻度はどのくらいですか?
ほぼ毎日使用します。家では日本語ですが、学校で他の先生たちと話すときや友人と話す時は英語です。
1日のスケジュールについて教えてください。
【平日】
6:00AM 起床・朝食・準備
8:00AM ホストファミリー宅を出てバスに乗る
8:30AM 学校到着・勤務開始
4:30PM 退勤(Tutoringがあれば5:00PM退勤)
5:00PM ホストファミリー宅に到着・夕食
6:00PM〜7:30PM フリータイム(ピアノ・ウクレレ・家族とアニメ鑑賞・会話etc)
7:30PM〜8:30PM トレーニング/ヨガetc
8:30PM シャワー
9:00PM〜10:00PM フリータイム(読書・勉強)
10:00PM 就寝
【週末(家で過ごす休日の場合)】
8:00AM 起床
8:30AM〜9:00AM 朝食
10:00AM 買い物(食料品など)
11:30AM 昼食
12:00PM〜4:30PM フリータイム(掃除・読書・勉強・映画・ピアノ・ウクレレ)
5:00PM 夕食
6:00PM フリータイム(子どもたちと遊ぶ)
7:00PM 家族とアニメ鑑賞会
9:00PM シャワー
10:00PM フリータイム
11:30PM 就寝
到着~これまでに、ホストファミリーとは、どう過ごしていますか?
ホストとは、日常の一コマ一コマを一緒に過ごしているという感じがします。特に特別なこともせず、ゆったりと毎日を過ごしています。平日の夜には、一緒にアニメを見たり、筋トレをしたりします。休日には、一緒にコストコに食料調達に行ったり、公園や本屋さんに一緒に行ったりして過ごします。ゆっくりと過ごせる環境がありがたいです。
これまで現地で困ったことはありますか?
現地で特に困ったことはありませんが、自分の体調と仕事のバランスを保つことが思った以上に大変でした。頑張りすぎてしまうことが自分の課題でもありますが、慌ただしい日常の中で自分の体調管理をすることは結構大変に感じました。
教師アシスタントにおける今後に向けてのご自身の改善点や課題を教えてください。
改善点というよりは、今後のキャリアに繋げるための目標として、もっと毎日の授業からいろんなことを吸収し、自分なりに英語教育の視点で分析し、考えていきたいと思います。アメリカに来る前から考えていた通り、日本語と英語という目的の言語は違っても、言語学習という点で共通する場面は多くありました。いろいろな教授方法から実際に指導する上で活用できそうな方法を吸収し、記録していきたいです。そして、実践することで自分のものへと変える機会を得ていきたいです。
現時点までの経験を通して、ご自身が成長したと思う点を教えてください。
学校での業務や授業だけでなく共通して言えることとして、違う国で働くこと、生活することで自分の心が強くなりました。自分の意見をはっきりと伝えなければ、コミュニケーションが取れないので、人のことを気にして言わないという選択肢を取るよりも、自分の思っていることや考えていることを意見として話し相手にしっかりと伝えようと思えるようになりました。日本では、相手の顔色を窺ってばかりいましたが、英語という言語を話す中で、自分の立場を明確にしていくことが自分を守ることでもあると気付き、この環境での生活が自分を成長させ、強くさせてくれました。
これからチャレンジしたいこと、やってみたいことを教えてください。
・教師アシスタント
色々な指導方法や効果的なアクティビティを模索し、自分なりに考えをまとめていきたいと思います。また、疑問に思ったことはすぐにメンターの先生にも確認していき、実践から新たな視点を得てみたいです。
・プライベート
プライベートでは、まず英語力を高めることが一番の目標です。特に、今の英語力をCEFRのC1〜C2レベルまで向上させたいです。日本に帰国した際に受ける英検1級の勉強も今進めているので、目標達成できるように頑張ります。
その他(感想、伝えたいことなど)
8年生の日本旅行にも引率として参加することができ、非常に充実した生活を送らせていただいています。これからも体調に気をつけながら、向上心を持って色々なことに挑戦し、頑張ります。
写真の共有
①修学旅行出発前集合写真
②修学旅行先の鎌倉大仏の前で集合写真
③KURABU(サマーキャンプ) 第1週目で日本語の劇を発表した後の集合写真
④KURABU(サマーキャンプ)第4週目を終えて教室のドアの前で撮った写真
S.Mさん、活動レポートをご提出いただきありがとうございました!
アメリカ・ポートランド教師アシスタントインターンにご興味がおありでしたら以下プログラムページをご確認ください。